ファインワーク FINE WORK

2006.01.27

015:「感動」と「感動の声」

私の娘が私の上司

2006/01/27 15ボス

My daughter is my BOSS

上の娘(社長):3才   
下の娘(部長):0才8ヶ月

はじめまして。会長です。
野郎、お弁当日の朝の事をこんなところでばらしやがって・・・!

しかし、事実なのですね、これが・・。
悪戦苦闘する私に、社長は
「ママ、そんなもんでいいよ・・」って。しかも、
「そんなに食べられへんし・・」って気遣いも見せて・・。
泣かせるじゃありませんか?!

お弁当日に決まって思い出すのは、私が社長を妊娠していた当時、
会社の上司に、「おまえのこども”冷凍チン子ちゃん”ってあだ名ついたら
どうするねん。お弁当くらい作れるようになっとけよ」 
と言われた事。

以来、”冷凍チン子”ちゃんにならないように、母は努力しているのです
けれど・・・。

最近の冷凍食品はすばらしいからねえ~
”冷凍チン子”になる日も近い?!

【「感動」と「感動の声」】 

社長は、1歳になる月、つまり0歳11ヶ月のときから保育園に通って
います。

私は、社長を保育園に入れるとき、ものすごくものすごくものすごく
悩みました。

本当にこんなに小さいうちから保育園に入れてもいいのか?
いわゆる”3歳神話”があるように、母親が面倒を見るべきではないか?
良い保育園、良い先生に出会えるだろうか?
お腹すいたと言って泣いていても放っておかれる事はないだろうか?
眠くて、でもうまく寝付けなくて泣き続けるとき、先生はとことん
つきあってくれるのだろうか?
・・・・

心配で心配で、眠れぬ夜を何度も過ごしましたし、
保育園に預ける日を思って何度も涙しました。

私自身の保育園体験があまりよいものではなかっただけに余計に
神経質になっていたのだと思います。

この年齢で子どもを預ける。
つまり、その子どもの人格形成に直接関わってくるーー。

とにかく、ここは妥協は出来ぬといろいろな選択肢の中から
最良と思われる環境を作るべく、動きました。

それで、現在の保育園に出会い、念願かなって、希望通り入園できた
わけですが、
入園してからの保育は、本当に”感動”の連続でした。

部屋いっぱいにパン粉を広げて、その中で思う存分子どもを遊ばせて
くれたり、
午前中とお昼ねのあとの2回もお散歩に連れ出してくれたり、
どろだんごづくりをがんばったり、
とにかく、手間ひまかけて良質の遊びをしっかりしてくれる。
あげればきりがないですが、本当に子どもの気持ちに添うてくれる
保育園です。

入園前、悩みに悩んだ事が嘘のように、
「こんな体験は、家で私と1対1なら絶対出来なかったわっ☆」
と思うまでになりました。

もう、本当に感謝、感謝で言い尽くせません。


この保育園体験を通して、私はこんなことを思いました。

よく、「当店をご利用なさっていかがでしたか?」的なアンケート
がありますが、あれは悪いところを書いてもらうためだけのものでは
ないのですね。

不満があったときに、それを言う顧客はほんの数パーセント。
大半は何も言わずに他の店に変える、と言われています。

ですから、この手のアンケートでは、もちろん、店側としては、
自分の店に足りないところ、顧客が不満に思っている点を洗い出したい
のですけれど、そして、そういうマイナス面をちゃんと回答して
もらえるようなアンケートであれば、
それはそれでちゃんと機能しているアンケートといえるでしょうけれど、
でもでも、もうひと工夫。

人は、ものすごーーく感動し、感謝しているときも、
その気持ちをちゃんと改まって伝えたいのです。

あなたの提供する商品やサービスに対しての
”感動”を表現させる仕組みや仕掛けはありますか?

私は、毎日保育園の先生に会い、毎日話をしていても
改まって、どれほど感謝しているかをお伝えする機会はなかなか
ありません。恥ずかしいのもあるのだけれど^^;
そんなとき、「なにかアンケートでもあったらなー」なんて思います。

人は感動したとき、必ずそれを伝えたくなる。
感動をくれた人にも、周りの人にも。       
それが口コミのもととなる。

でもーー。

口コミが自然発生するのを待つか、仕掛けるか。

アンケートでなくてもいいんです。

顧客の”感動”をどうやってどんな形で表現させるか。

その仕掛けが意図的にできれば、やがて売上にもその効果は反映
されてくるのではないでしょうか?

■編集後記 

そんなこんなで、保育園に大満足してしまったので

部長は5ヶ月から保育園に通うはめになっています。

現在8ヶ月になりましたが、

ほふく前進がだれより早い部長は、床に落ちたお友達の

食べこぼしに向かって、猛烈に前進してはあと一歩のところで

先生につかまえられる毎日を送っていらっしゃるようです。

《 私の娘が私の上司 》

□ 発行 : ファイン
□ 編集 : 鈴木一貴
□ サイト: https://finework.jp